Bialystocksを聴いていると、「あの世でこの世を懐かしく思う」という言葉が頭に浮かぶ。
Vo.甫木元が亡き父に捧げた〈夜よ〉を収めた『ビアリストックス』、亡き母に捧げた〈はだかのゆめ〉を収めた『Quicksand』を経て、”未確認生物のための歌”と題された本作「Songs for the Criptids」を聴いていくと、ここでいう“未確認生物”とは、姿こそ見えないが確かに存在し続ける者たちのことではないかと思えてくる。
それは喪失の悲しみではなく、生死や彼我の別ない万象への慈しみである。そこに彼と彼らとの、寂しさや郷愁だけでは言い表せない優しい眼差しの向け合いを感じずにはいられない。