近所に「キリンジ」というラーメン屋があり、初めて行きました。モツが美味しいこってりラーメンでした。ということで、キリンジで最もハイカロリーな06年作を聴きます。
爽やかに聴き流せる曲がなく、ジトッとした濃さを感じる作品ですが、ジャケほどはドギツくないです。打ち込みの大胆な導入がいい意味で異物感があって個人的には好きです。生音を優雅に使った曲もあり、そのギャップも刺さります。
ラストのこの曲はボーナストラックで、この立ち位置が憎いほどハマっています。ビッグバンドをバックに歌われる、傍観者であり離れない己の影への奇妙な同胞意識が渋すぎますが、こういう歌詞を最もエモーショナルに歌うヤス氏が最高です。