OFFICIAL HIGE DANDISM 宿命 for musicianmmm

勢いあるブラスバンドから始まるイントロは、まさに高校野球のテーマ曲にふさわしい。歌詞にもある様に、「大丈夫」や「頑張れ」という安直なファイトソングではなく、それに苛立ちを覚えるジレンマをきちんと描いている。高校生達の軌跡を、大人が「奇跡」や「美しさ」に安直に当てはめてしまうことへのアンチテーゼが歌詞の節々から感じられる。予め決まっている「宿命」、だからこそ好きに暴れていい、みたいなポジティブな諦めによって、髭男は高校球児の背中を押す。これだよこれ。
「奇跡じゃなくていい 美しくなくていい
生きがいってやつが 光り輝くから」