治療の現場で感じるのは、患者さんは病気の苦痛に加え、「家族や職場の人、近所の人たちが理解してくれるか」という不安に直面するということです。 「身近な人の理解」がストレスを軽減し、治療への前向きな姿勢や再発の予防に大きく影響します。
肥満症、糖尿病、脂質異常症、高血圧症など生活習慣病は誰にでも起こりうる病気です。
治療には、薬や治療法の進歩だけでなく、実は患者さんを取り巻く社会の温かいまなざしが最重要です。画期的な薬の登場をきっかけに、自己責任論や病気へのスティグマから脱却し、誰もが安心して治療を受けられる社会を築かなければなりません。
福田 正博『減量の科学』(集英社,2026)