浜田省吾の3rdアルバム『Illumination』より。
言い方悪いけど、ものすごく昭和臭さを感じる音楽。例えば、はっぴいえんどや松田聖子なんかも昭和の音楽だけれど、臭くないんだよな。浜田省吾の太く粘っこい声とメロディー?が強烈な昭和臭を放っていて、でもこの臭さだけが平成生まれの自分を昭和に飛ばしてくれる。個人的には邦楽史に残る傑作だと思う。
そんな傑作のラストを締めるのがこの曲。"どこへ行くのか何をしてるのか 時々わからなくなるよ"と、アーティストの苦悩、ひいては大人の悲しみが歌われている。希望もへったくれもない歌詞が美しいメロディーとともにすっと胸に沁み、深い余韻を与えてくれる。