soft machineの名盤だが、掴み所のなさがいい感じに垂れ流すのに向いている。折に触れて聴く度に煙に巻かれる感覚に陥る。ロックからまさにジャズに移行するタイミングという絶妙さで、くぐもった音質込みでサイケな感覚すらあり、程よくフリーでミニマルでもある(最後の曲はterry rileyっぽい場面も)。受験勉強の時によく聴いていた。
現代で越境的かつ流動性のある音楽に感じる魅力を本作も未だに持っていると思う。パッと思い付くところだとflying lotusとか岡田拓郎の新作とかに通じる不定形さがある。
なお、前作と本作の間のライブ盤(noisette)は、もっと直感的なヤバさが溢れている。