スピッツの中でも特に歌詞が好きな曲。
好きな人との暮らしを"羽も生える" "最高だね!"と表現するキュートさが堪らないし、好きな人のことを"魔法もない"と説明するセンスも素晴らしい。
この甘く軽やかな歌詞から一転、後半には人生についての深みのある歌詞に変わる。人間のことを"命短き ちっぽけな虫です"と言い表し、"削れて減りながら進む"人生を、"あくまでも"と片付けるあたりが、なんとも草野マサムネらしいなあと思う。
メロディー、特にCメロの切ないメロディーが、草野マサムネの当時の掠れ気味の歌声と相まって、途轍もなくエモーショナル。切ないんだけど励まされる、名曲。