2024年の名曲の一つ
おはよう
やるせない気持ちで仕事帰りにラーメンを食べてトボトボ一人歩いて帰る夜道で、思わず夜空を見上げて感慨に耽ってしまった。その前の帰りの電車内からずっとアルバムを聴いていて、たしかに評判のとおりいいアルバムだな、とは思っていたものの、教材とテストに手つけながら聴いていたせいかいまいちのめりこめなかった。しかしアルバムのラスト、ふと聴き取れたフレーズがこれ。「瞳と瞳に映る星が同じだった頃を/だめもとで思い出す/瞳と瞳のあいだにトンネルがありますように/この景色をそのまま」あまりにもロマンティックだ。名曲はやるせない気持ちで仕事帰りにラーメンをトボトボ一人歩いて帰る夜道に転がっているのだ。
柴田聡子の新作。フラゲして何周かしました。言いようもなく素晴らしいです。音楽性の変化に耳が向きますが、それよりも彼女の探求心が音楽をさらに自由なものにしているということが大事に感じます。
特にラストの表題曲は詞の美しさと音と歌が完璧に融合された、ものすごい高みに至った作品です。皆さんに本当に聴いてほしいです。