同じようなタイトルの青春ソングとは一線を画した、柳瀬二郎の歌詞。
いい加減ふらふらするのはやめて、大人になれたら、、裸になれたら、、いいのに。
曲は、“旅”という言葉の持つ広大なイメージが存分に活かされて、朝日を浴びるような朗らかさと共に始まる。汚れた雲もなんのその、彼女のモラトリアムは期待や希望の光に満ち満ちている。
が、2番からは少しずつトーンが落ちていき、薄らと陰りが見え始める。そして、終いには儚くてちっぽけな日暮れを迎える。そんな私はパリの白い虎。小さな素朴な好奇心…。あれ、1番ではたしか、私は川を流れていて、虎は台所にいて…。私は虎?虎は私…?
そう、これは現実世界のアドベンチャーなんかではなく、密やかな脳内アバンチュールなのだ。