北航平の今年5枚目の新作こと"Idealism Ⅱ"がリリース。8月の続編らしい。ⅠとⅡを順番に聴いたけど違いが分からない…ほどにどちらも良い作品です。
タイトルの"観念論"とは"精神的なものが外界とは独立した地位を持つと考える思想"とのこと。彼の音楽は自然の描写的なイメージがあったので意外なタイトルに感じました。もしかしたら、本人の頭の中で純粋にイメージする音楽(外界や肉体の制限がない音楽)を鳴らそうとする試みなのかもしれません。
飛び交う思考の瑞々しさを保つためか、断片的なスケッチのような曲が多いのですが、素朴な美しさにふと耳を奪われます。そして具体的なものを想起させない透明さを感じます。