ボーカルの鮮やかな歌詞と、低音域と高音域が交互に現れるボーカルは、ビック・シーフのサウンドを定義する大きな要素だけど、状況に応じて優しくも激しくもなるバックミークの丁寧なギターワークと、マックスとジェームズの重厚なリズムセッションも同様にこのバンドには不可欠です。
どの瞬間にも重みがあるが、『Shark Smile』はビッグ・シーフの真骨頂とも言える曲だ。この曲は、軽快さと悲惨さが交互に現れる諸刃の剣で、車の事故で女性が助かり、運転していたと思われる恋人が助からない様子を描いている。この曲は短調から長調に切り替わり、バンドがそれを抑制する前に、全面的なカオスに陥る寸前までいったりきたりする。