空気公団のライブ作品(2014年作)で個人的には本作を一番聴く。傑作だった前作(12年)の曲+定番曲といったラインナップで、山崎ゆかりの歌は勿論、バンドメンバーであるピアノとベースを核にした演奏も素晴らしい。この曲なんかはトリオとしての空気公団の充実度がとても伝わってくる。
誤解を恐れずに、空気公団はハードコアポップであると言いたい。それは、彼女らの音楽には虚飾がなく、自身の本質をそのまま提示する気高さがあるからだ。それなのにポップなのが唯一無二なのではないかと思う。美しき独立峰。
数々の名作の中でも、初期作がspotifyで聴けないのは惜しすぎる。「融」だけでも聴けるようにならないかな。