ヘビーな音が重なり絡み合うロック・アンサンブル。藍井エイルの「Contradiction」は、シングル「鼓動」に収録された曲です。
ベースとドラムは重くて厚く、そして腹に響く音を生み出す。交差するギターとピアノからは、時として両者が戦っているかのようなスリルを感じる。個々のパートが際立ちながらも、ひとつのサウンドを形作っていて、歌が絵筆を走らせるカンヴァスとなります。
交錯する音のなかで、歌は感傷的でメランコリックな空気を生み出しています。光に背を向け、黒く伸びる影に引きずられるように歩く。そんなイメージが浮かびます。またひとつ、エイルの歌声の新たな表情を見ました。