小学生の頃、中学生の兄が父が若い頃に弾いていたアコギを取り出してギターの練習を始めた。「僕もやりたい」と言って少し教えてもらったけど、ちゃんと音を鳴らすことができなかった。父に「お前はまだ手が小さいから無理じゃぁ」と言われたから「僕には無理なんか」と思いそれ以来触るのをやめた。
16歳になり音楽の授業でギターを練習する回があり、先生が課題曲のこの曲を弾き語りしてくれた。音楽室に響いた歌声がやさしくてあたたかった。一人一台アコギを渡された時に「僕も弾いていいんか」と心が弾んだ。
授業の後楽譜を持っていって「先生この曲めっちゃいいですね」と言ったら「めっちゃいいでしょう」と笑顔で答えてくれた。