The Bandのオリジナルの駅は地面に貼り付いているが、Karenの駅は、列車の出発とともに駅が姿を消しそうだ。
ストリングスと呼応する
煙咽ぶような味わいのボーカル
バックを支えるドラム、ベースの安心感
ギター、キーボードと言い
バンドの一体感がすごい
#Blues #World #Folk #Country
フレッド・ニールの原曲以上にダウナーでアシッドな雰囲気の漂う曲に仕上がっている、66年に録音されたカレン・ダルトンによる自主制作盤。
彼女の曇ったようなヴォーカルが聴きもので、全体的に密室性が高い。このようなチープ、ローファイ感が堪らない。隠れてこっそり聴く分には丁度良いフォーク・ミュージック。聴けば聴くほどドツボに嵌る、極めてドラッギーかつサイケな世界観を堪能できる。
この手のアシッド・フォークにありがちな精神不安定なムードがいまの自分には合うみたい。「憂鬱」が本来、心地良いものであるという事を教えてくれる見本のような曲である。メランコリー、そして終わりのない悲しみ。