アイルランドのSSWであるMaria Somervilleの初作(19年作)。
歌ものドローンというジャンルがあるか知りませんが、そんな感じです。じわじわと取り囲むような音像と、徹底的に輪郭をぼやかしてもなおメロディが幽かに耳を捉える歌声の絡みは、とても初作とは思えない完成度で、腹が据わっています。
この表題曲が一番攻めていて、異形の教会音楽のように聴こえて、少し寒気のする美しさ。かたやドリームポップともいえる楽曲があるのも良いです。
来月には新作が出るらしく、このタイミングで知れて心底嬉しいです。