エレクトロニック・ミュージックの規則的なリズムを聴いていると、「曲の世界に引きずり込まれる」瞬間が訪れます。
そんな曲のひとつが、David Guettaによるハウス・ミュージックへのアプローチを強めたプロジェクト、Jack Backの「Feeling」です。
この曲の魅力は、たくましさを感じるエネルギッシュなボーカルと、1980~90年代を思わせるエレクトロニック・サウンドです。
ループする音に捕捉されると、抜け出すのは実に難しい。その状態に♪I got a feelin’ (feelin’)♪の歌メロが拍車をかけます。音と歌のスパイラルに絡め取られ、ずっと聴いていたいと思えます。
Jack Back(David Guettaの別名義)がリリースした「Superstar DJ」のオリジナルは、The Chemical Brothersの「Hey Boy Hey Girl」です。
EDMという言葉が生まれていない時代のエレクトロニック・ミュージックが、2010年代に発展したEDMで再解釈される。音の構造は緻密になり、重厚感がぐっと増しました。リズムの重心が低く、そこに重なるシンセのリフは分厚くて密度が大きい。
身体に響くヘビーなサウンドを体験しながら、♪Hey Girls Hey Boys Superstar DJs Here we go♪のリフレインに酔います。
Jack Backとは、David Guettaの別名義です。ポップな要素やキャッチーなフレーズを減らし、比較的マニアックなサウンドを送り出しています。
Jack BackがTom Staarと組み、「Body Beat」を発表しました。重厚ながらスピード感のあるキックの音がTom Staarの特徴です。
「Body Beat」のアレンジは、リミックスでイントロやエンディングに加えられそうな音で構成されていて、いうなれば「エレクトロニック・サウンドのカタログ」です。
心惹かれるポイントはいくつかあります。例えば、裏側で響くベースに耳を傾けてみると、その反復が醸す色気に魅せられます。