難解な文章でもよくわからなくても
わからなさに耐えて反芻して腹落ちさせるのは
必須だと思うこの頃
フェルマータがたまらない
Miliの作曲家Yamato Kasaiがヨハン・ヨハンソンのアルバムを共有してるのから知って、後々ボーダーラインの作曲も担当しているのを知って興奮しました。
一貫してどこか暗い雰囲気なんですが、とても綺麗な世界観で最高です
ヨハン・ヨハンソンの名盤から。
先週の土曜日、職場に着いたら職場の天井から雨が降ってまして、床も1-2cm位水が溜まっていました。めちゃくちゃシュールでしたよ。長靴と傘さして中に入ったんです。
原因は一階と二階の間の水道管が外れてて、水がその隙間に溜まり、天井から漏れてきたそうです。この日は何もできずに帰宅。
その日に映画「ボーダーライン」(原題;SICARIO )を観て、この劇中曲にやられました。これからどうなっちゃうんだろうっていう不安にもぴったり重なって。(多分@flaming_blueさんの投稿を見てたから少し記憶にあったのかも)
月火水は地獄だったなぁ〜…(木金は休みでした)
来週も大変そうです〜
チェロの旋律が不穏でありながらとても美しい曲。ヨハンソンの持ち味が発揮されてる曲です。震える音の旋律がやがて螺旋状にメロディーが旋回していき、余韻を残していく。
映画音楽だけではなく、新たな音楽を創作する事に野心的だった事をこの曲から垣間見れます。
残念ながら身体の不調と共に麻薬で亡くなったというのは、彼の新しい音楽を求めるリスナーとしてはなんともやりきれない最後でした。このアルバムひ本当に素晴らしい入門編とも言えるアルバムだけど、gold dustというタイトルは麻薬をイメージさせたいのかなんだかわからないけど、ちょっと嫌だなと思いました。
アルバムの曲はどれも素晴らしいのだけど。
アンビエント/ドローン/クラシック。ヘヴィな重低音がこころをえぐるような曲です。部屋でかけたら窓がピリピリと振動してました。
ポストクラシックなんてジャンルも最近言われてますが、おそらくテクノやアンビエント、エレクトロニカの音楽をクラシックで再構築させた事を指すのだと思います。なんでもジャンル分けするのは好きではないですが、まぁヨハンヨハンソンはその立役者と言っていいでしょう。
このアルバムは未発表音源を集めたアルバムですが、間違いなくヨハンソンの入門アルバムとして最適です。早くして亡くなったのが今でも残念です。
映画音楽の世界ではもっと活躍していたでしょう。
音楽というか暗号。でも美しい
映画「メッセージ」より
GW期間中オススメ映画。この映画の音楽もとても好きです。この曲はメロディーが空間で、声が時間を表していて宇宙の在り方を表しています。
しかもテクノのようで声楽とバイオリンと打楽器で構成されていて、未来の話なのにエレクトロニカサウンドではなくあえてアナログなやり方にこだわって所が面白い。
ヨハンヨハンソンは稀代の作曲家だったと思うし、クラシックな作曲家と思いきや、このサントラを聴いたら非常に現代の前衛的な音楽に野心を燃やしていたのだな、と思いました。彼が亡くなったのは本当に残念でしたし、実はブレードランナー2049も彼が手掛けるはずだったと聞いて尚、悲しい気持ちになりました。音楽にも注目です。
GW期間中オススメ映画。メッセージという映画です。突如謎の未確認飛行物体が世界各地に降り立ち、世界は混乱する。彼らはなぜ降り立ったのか。
真相を明らかにしようとしてる最中に、主人公はありもしない夢を見る。それは未来に起こる事で、宇宙生命体は時間という概念がなく、過去、現在、未来が同列に起きるのがわかる生命体だった。
宇宙生命体を滅ぼそうとする国、対話をし続けようとする国、思惑が錯綜する中で主人公は、自分の未来に起こる哀しい現実を目の前にしても受け入れようとするのか、その判断がとても胸に刺さる。
本当に傑作です。ぜひ。
ヨハンヨハンソン。映画ボーダーラインの一曲。物悲しさが溢れた一曲だが、とても美しい。北海道の厳冬期にこの曲を聴きながら歩くと、そのメロディーから人生が見える。
水滴が凍り、死の象徴となって雪として落ちてきてくる時、あるいはその死の上を歩く時、そのメロディーから人生が見える。
先ほど雪をすくい、しばらく見ていた。雪は溶けて手から消えた。手の中には何もなくて、いつものようになにも見えなかった。