Carlos Aguirreの11年作。私にとっては信仰の対象みたいな作品につき、逆に多くを書くことができません。
小さな音で聴けば部屋が芽吹き、大きな音で聴けばCarlosの描く川辺の自然に四次元レベルで没入できます。とりあえず冒頭のこの曲では、Mono Fontanaによる川面の光そのもののようなピアノが凄いです。
アルゼンチンの天才ミュージシャン。
アルゼンチンの奇才Mono Fontanaの2nd(07年作)は、何度聴いても距離感が変わらない不思議なピアノ作品。
環境音や色々な音のサンプルが背景を流れていく中、それらの音と会話するようにピアノの演奏が続けられる。そう書くとクラシカルな音を想像するが、そこには収まらない懐の深さを感じる。何というか音楽が生まれる瞬間の未分化の生々しさ(あるいは野性味)みたいなものが刻まれており、静かな曲は多いが非常にスリリングな作品だと思う。
この曲は珍しくテンション高めで、前述の生々しさが分かりやすい。
自宅の音楽棚を聴き返すその9。アルゼンチンの鬼才鍵盤奏者の1st。2ndの静かな作風とは異なり、終始天才的な発想力・瞬発力が爆発しまくる衝撃的な作品。これが前世紀(98年)に出たこと、トリオ体制(シンセ、チェロ、パーカッション)で産み出されたことは、にわかに信じがたい。
テレビ等の映像を無音にして、それに合わせて即興をしていたらしいということで、非常に映像喚起的。フィールドレコーディングも多々入っており、シャーマニックな場面もある。
衝撃度で言えば、方向性は違うがboredomsを聴いた時に似ているかもしれない。
Mono Fontana
フィールドレコーディングなどのいろんな音が心地よく聞こえるこの頃。
Spotify解禁になったようです。身体の圧が上がらない一日に。