●性格とは状況で変わるあいまいなもの
性格診断の結果をどんな状況でも当てはめようとすると、それがバイアスになり、正しく認知することができなくなる。他人の性格診断を信じて、それを常に適用しようとしてしまうと、偏見を生んだり差別を助長したりする可能性がある。
偏見や差別の弊害を被るのは他人だけではない。自分に対しても、性格診断結果を信じて、どんな状況でもあてはめようとすると同じことが起こる。いわば、自らをステレオタイプで見ている状態である。P244
『三浦麻子 - 「答えを急がないほうがうまくいく」あいまいな世界でよりよい判断をするための社会心理学』