Chooning

TATSURO MURAKAMI

  • 今日は休暇だったので、本作の聖地巡礼のため三田小山町(三田1丁目)を散策しました。 再開発によりジャケの面影は一切なく、小山町の名前は再開発の工事名と、猫の額ほどの児童遊園にしか残っていませんでした。 本人のライナーによると、往時に住んでいた親戚もほとんどが亡くなったといいます。それでも残った記憶から美しい音楽作品が生まれました。あるいは、跡形もなく実物が消えた故に、純化された音楽だけが本人の元に残ったのかもしれません。 ダムで沈んだ集落や鉱山が閉山となり消えた集落の写真集を見たことがあります。「かつては確かにあったもの」が生き永らえるための手段が芸術ならば、とても尊いことだと思います。
    aoba_joe
  • まもなくリリースらしいTOMCの新作からのシングルカット。 昨年のアンビエント作品が素晴らしかったTatsuro Murakamiをギタリストに迎えた楽曲ですが、アンビエントではなく、まさかのヨットロック(AOR)。 ギターのカッティングと意外と重さの効いたビートがかなりBreezin'な1曲。
    aoba_joe
  • TATSURO MURAKAMIという日本人アンビエント作家による新作。 本人の先祖が代々住んだ三田小山町へ捧げた作品とのこと。再開発が始まりましたが、最近まで古き下町の風景を残していたようです。 そうした予備情報から漂うノスタルジックさが、音からはあまり感じられないのが素敵な裏切りでした。 アンビエントにしてはギターが饒舌ですが、繊細なプレイなので、むしろもっと弾いてほしいくらいです。冒頭のこの曲ではサックスも加わり、仄かにジャズっぽくもあってかっこいいです。 シンセ中心の曲もあり、イノヤマランド並みに清らかでそちらも素晴らしいです。 国産アンビエントの新古典みたいになりそうな作品です。
    aoba_joe