高校生のころは海が身近な地域に住んでいたけれど、それと同時に電車のない土地でもあったので、この曲のなかにある風景には出会ったことがない。スイミングスクールにも行ったことがない。だけど、この曲を聴くとなぜか好きな人を電車のなかで盗み見しているときの「気持ち」や、夏風にポニーテールがゆれる君をみたときの「気持ち」が浮かんでくる。『君はロックを聴かない』のカップリング曲として入っていた『青春と青春と青春』。青春の理想像が詰め込まれている。発売当時、20歳くらいだろうか。あいみょんが歌った青春のイデアは、ぼくが抱えている理想像にずっと突き刺さっている。あー、今年もこんな夏過ごせなかった。