Beverly Glenn-Copelandの本作(86年)は、ニューエイジの伝説的名盤と言われるが、その二つ名は聴き手を限定しているようで少し寂しい。
ノスタルジーを喚起させる温かい音がひたすらに幸福で、随所に本人のボーカルが加わると包容力は一層増してくる。何となくSSW的な作品だと感じていたが、21年作の再構築盤(これも素晴らしい)ではBon IverやJulia Holterが参加しているのを見るにつけ、心象スケッチとしての素晴らしさが後世のアーティストにも影響を与えているのかも。
そして、今年新作が出るとのこと。先行曲はかなりアフロビートっぽい感じで、本作と全く別物だったので楽しみだ。
カナダのSSW、Beverly Glenn-Copelandが1986年にカセットテープでリリースしたアルバムより。
2017年にリイシューされた本作。
朗らかで牧歌的なメロディに伸びやかなヴォーカル、ポップでスロウなリズムが優しさをより際立たせる、隠れたニューエイジの傑作。