平安時代にタイムスリップしたかのような、日本庭園にいるかのような…。古き良き日本を堪能できるアンビエント。
不規則でありながらも規則的に聴こえるかのような
水の弾ける音と自然音が心地よいです。
冥丁さんは古来日本の時代背景や
暮らしを深く読み解いたものを
音やアートワークなどに反映しています。
1つのトラックが1シーン
1つのアルバムで映画の全体像といった感じで
物語の中に一貫性と遊びが含まれていて。
1つの音への追求や全体のバランスなど
マクロな視点とワイドな視点を併せ持ち
多面的に観て作っているように感じます。
まるで現代の黒澤明。
冥丁さんは逆輸入的要素がありますが
ぜひ日本人にこそ聴いてほしい。
温故知新という言葉が
ぴったりなアーティストです。