何とも分厚い【音の壁】が堪能できる、ザ・バーズ中期のサイケ・ポップ。ゲイリー・アッシャーのプロデュースによりビートルズの「サージェント・ペパーズ」に引けを取らない豪華絢爛たるポップスを作り上げた功績は大きい。
幾分、フィル・スペクターやビーチ・ボーイズにも通底する健康的で爽やかなカリフォルニア・ポップを目指しながらも根っこはやはりフォークである所がこの人達の強みでもある。
中期のザ・バーズの中ではどちらかと言うと過小評価されているアルバムだけど、こういった清涼感のあるポップスを作れる才能もあるんです。彼らは。コロコロとメンバーを入れ替えては音楽スタイルを変える姿勢が評価の分かれ目かも。