Hurry up and Love Me - Precisco De Voce
Spotify
Antônio Carlos Jobim Hurry up and Love Me - Precisco De Voce for Ihatov_1416

 1966年にリリースされた作品。「The Wonderful World」もオーケストラをつかった壮大な音楽だったが、今作もその傾向を踏襲し、ストリングスを多用した作品となっている。まるで映画音楽かのように聴こえる。きっと映画音楽をやっても大成したであろう片鱗が見えるが、「ボサノヴァの父」と言われるようなサウンドへの道の途中とも感じる。
 ジョビンも引き算の音楽家だと思うのだ、不要な音を消すことで清貧で美しい音像を作り出す。
 個人的なお気に入りは「Hurry up and Love Me」。壮大で美しいサウンドはまるでヨーロッパ映画の1シーンを彷彿とさせる。