連休始めの朝に山本精一は博打のような気がしたが、実に目が冴え渡る感覚をもたらしてくれました。「カバー・アルバム第一集」(13年作)だが第二集はまだ出ていない。
選曲はフォークソングの王道で、普通の人は逆にこのチョイスはできなさそう。歌とギターだけだが、かなり拘った音になっています。自分が歌うというよりは、歌を自分に降ろすイタコ的な、歌と対峙しない姿勢が感じられます。
9分超のギターが炸裂する「からっぽの世界」がハイライトですが、原曲の物悲しさの上澄みをギターソロ化した「オーブル街」も素晴らしい。
spotifyだと彼の関係作品を断片的にしか聴けないのがとても惜しい。