#FUJIROCKFESTIVAL2023ラインナップ
Homecomings(2016年以来3回目)
#JWAVESONARTRAX
#FM802ヘビーローテーション
2021年5月DOMESTIC『Here』
日本精華大学のフォークソング部で結成された男女混合4ピースバンドのHomecomings。
男性が1人パターンのバンドやけど、なんか女性陣の中にナチュラルに溶け込めている気がする。
間違いなく奇抜なファッションとかしなさそう。
とにかくきれいで優しい。昔の英詩もよかったけど、日本語で歌うとこの人たちの曲すっと入ってくる。
メジャーデビューは少し遅いくらいだ。むしろミツメみたくあえてインディーでやっていくのかなとも思っていた。でもこのアルバムの完成度からすると、慎重にタイミングを狙っていたのかもしれない。
最初にリリースしたYou Never Kissを今聴くと同じバンドであることが信じられない。それほどに荒削りで、当時はローファイとさえ思ったくらいだった。
それから7年。彼らが敬愛するスピッツを想起するような、シンプルでいて美しい、目を瞑りのびやかなボーカルをいつまでも聴いていたくなる、メジャーデビューにふさわしいリード曲だ。
どうかメジャーに疲弊することなく、彼らがいつまで優しいままでいれること願う。
映画『愛がなんだ』の主題歌にもなった『Cakes』以来のリリースのHomecomingsの新譜。『愛がなんだ』は出てくる登場人物の誰にでも感情移入が出来た映画だからこそ『Cakes』の歌詞には誰かを特定するような代名詞がなくて、ただただ「2人」に焦点が当たっていた事がとても気に入っていた。今作もアルバムを通して「わたし」や「ぼく」、「彼」や「彼女」のように特定するような表現がない。自分のための曲だって思ったり、友人の事を思い出す曲があったり、誰かのための曲じゃないからこそ誰かのための曲になる。誰かって決めつけない「やさしさ」がどんな人にでも、どんな形であっても寄り添えるアルバムなんだなと思う。
Homecomingsの新しいアルバムすごい良い感じじゃーん。