王舟さんの曲はアコギ主体で「癒される」というよりもむしろ「慰められる」タイプの音楽だと思う。やや変則的なチューニングにしろ、どこかイビツな印象も与える奇怪な雰囲気である。
重々しくも儚いギター・アルペジオなどは、往年のローレン・コナーズ辺りを想起させる。(あれよりかは大分ポップ寄りだけど)。かなり内向きな曲ではあるが、なんとも心地良い気分にさせる。
「エレクトロとフォークの融合」というコンセプト自体、そこまで目新しくはないが音にスッキリとした余白があって素晴らしい。この人の新譜は要チェックしたい。