9分近くの夢の逃避行から始まる本作のオープニング
The War On Drugs は個性的なサウンドを自ら発揮していてることであり、特に印象的なのが思いがけない感情の深さが、このような骨太の曲を支えているのが、常に明らかなのだ。
アルバムとしては、曲の広がりは大きく、10曲で1時間近くあり、ニュアンスに富んだプロダクションとシンプルな表現で、全く持って手を抜いていない。同じテーマを最大限に蒸留した結果、全く異なる曲の糸がそれぞれあり、最後には全て繋がる。完璧なコレクションである。アダムのこれまでの最高傑作と言っても過言ではない。