歌詞にも曲にも不思議な静謐さのようなものが満ちていて、聖書のようだと思った。
もちろん歌詞にキリスト教的なフレーズが使われているというのもある。
けれどそれだけではなくて、他の人々が気付かずにいる人間や社会の危うさを自分だけ感じてしまったようなところが聖書の登場人物を思わせる。
また、その危うさを決して具体的には語らず比喩的に表現するところも聖書っぽいと言える。
驚きなのは、こんな近所のお兄ちゃんみたいな見た目で全然売れ線じゃないミュージシャンが、カリフォルニア出身だということ。
それまで私には、カリフォルニアってビーチボーイズみたいに派手で陽気なイメージしか無かったから。