日本橋のジャズ・フェスティバルで、黒田卓也の生演奏を聴いた。僕から見て真ん中に黒田、右にサックスの馬場智章、左にキーボードの泉川貴広、左奥にベースの中林薫平、そして右奥に小田桐和寛。いわゆるパブリックジャズで、ビルの間に建てられた仮設ステージでの演奏だった。他の演奏を聴いていると、野外だから音が抜けるなぁと思っていたけれど、黒田卓也が出ると一変。トランペットの高音が、狙いすました弾丸みたいに「ぱっ!!」って出てくる。そして、この高音がしばらくステージに留まるから、その次の楽器の音とかリズムがどんどん重なって、気づいたら周りにグルーヴができている。凄い。Time Coilは確か2曲目。
密度の濃ーいこの曲を、しっかり楽しめるくらいに涼しくなった、この夜を祝福したい