私にとって当たり外れの大きい「渋谷系」音楽ではありますが、主に電子音楽ばかり作ってきたという蓮沼氏だけあって清涼感あるヴォーカルと都会的センスの融合した非常に快適なJ-POPだと思った。
コーネリアスほどテクニカル過ぎず、小沢健二ほど大仰過ぎず…みたいな匙加減がいまの私には丁度良かった。テン年代の音楽にしては珍しい「現在進行形の渋谷系」といった雰囲気が濃厚で、少なくともシティ・ポップではない。そこがポイントでもある。
全体的にあっさり目な曲ではあるが、浮遊感のあるシンセサイザーと都会感覚満点なリリック等、蓮沼氏ならではの「お洒落」が十二分に詰まっている。