Jimの脱退がアナウンスされた後の1998年にリリースされたラストアルバム。
Gastrって全く異なる所から出発し、全く異なる地点を目指すことになる二人が奇跡的に交錯した一点で発した強烈な光みたいなイメージがあるのですが、終わりの近いここではその光も幾分柔らかさを帯びているような印象です。
彼らのアルバム史上最もポップな表現になっており唄モノとして聴くことも可能な程ですが、その奥にある相変わらずの実験精神と細部までこだわった音作りは圧倒的。エピゴーネンすら現れない独走っぷりでした。
今回は馴染みのシカゴ人脈に加えてOvalことMarkus Poppも参加。一聴して彼だとわかる個性は流石です。