このアルバムをかけて夜のバイパスを走ったら、1曲目の「シンデレラ」のイントロで、程よく目の前の景色がパラレルワールドになったのでよかった。
相対性理論のこの2010年作は、何とオリコン3位だったそうな。今も聴いて思うのはバンドの演奏が上手いし面白い。アイディア倒れにならない楽曲の良さもある。
バンドのアンサンブルが拡張された本作にこういう曲が入っているのが憎い。変化球待ちの所にこの種のイントロがド直球に入ってくるだけで降参です。「新幹線の中で君の夢見たんだ」という詞が何だか分からん刹那的な輝きを放っており、直視するのが辛いくらい良い。