作品を言葉で勧めたり説明したりすることには、野暮ったさがずっとついて回るけれど、MOROHAの音楽ほど「俺の説明なんていいから聴いてみて」と言ってしまいたくなる作品はない。シンプルなギターに乗ったライム。韻からはみ出してしまうくらいの『三文銭』の歌詞を聞いてから、何かが頭の中に住んでいる。なにかに挑戦するときにこの歌を聴いています、って言ったら笑うだろうか。でもアフロとUKだけは笑わないって、真顔で睨みつけてくれるって、それだけは確信していること。バイトのブッチもできず、嫌いな奴の顔も殴れず、明日の昼飯や好きな人のことを考えながら、足を震わせながら前へと進んでいる。そんな全ての人類へ。
なにか上手くいかなくて落ち込んで投げ出したくなるときに聞くと、またもう1度頑張ろうって思える。
1つ1つの言葉が刺さる名言ばかり。