Caetano Veloso Surpresa for aoba_joe

Caetano Velosoの82年作。Caetano史上最もイケメンなジャケであり、弾き語りを除けば最も聴きやすい作品でもあります。アーティスト気質な彼にとっては珍しい作品だと思います。
繊細で洒脱な演奏は地球の裏側のシティポップのようであり、随所で挟まれるシンプルな伴奏の曲も艷やかです。
Joao Donatoとの共作であるこのラストは、壮麗なオーケストラと言葉少ない歌の相乗効果が美しさを引き立てまくってます。夕日の光で目に映るもの全ての輪郭が溶け合っているような神秘性を感じます。
当時40歳、円熟を迎えつつもまだまだ軽やかです。しかし、流石に本作からこの先の進化を見通すのは難しいですね。