高校まで住んでいた町は富士山の麓のド田舎で、隣の集落には三浦友和の実家があった。中学校までクラスの半分以上が三浦姓で、噂では、源平の合戦から都落ちした平家が逃げのびたんだとか聞いたことがある。
平家が逃げて三浦を名乗ったのは、鎌倉から、横須賀の三浦氏と合流したからだという。
そんな記憶も奥底に沈んだ頃に、僕は大学入学とともに横浜の最南端にやってきた。横須賀まで徒歩5分の場所だ。
たまに飲みに行く横須賀中央駅では、電車の発着音がこの、横須賀ストーリーになっている。
この曲を聞くと、取るに足らない話だとは思いつつも、人生の軌道が山口百恵と三浦友和に接近して、親戚にでもなったような気になる。