何度聴いても新鮮な作品。2020年を振り返った時、Dirty Projectorsが1年かけて5枚のEPを徐々にリリースしていたのを体感できたのは幸せだった。
Dave Longstrethは現代最高のSSWの1人だと思っているが、彼のすごいのはバンドのその時点でのポテンシャルに則した名曲を産み出せること。新体制で新たに迎えた3人の女性と自分の計4声をいかに提示するかという命題に、5枚のEPというコンセプトとそれに負けない名曲たちをもって完璧に応えてくれた。
どのEPも素晴らしいが、通しで聴くと各人の個性を堪能した後に、バンドとして統合される5枚目"Ringo Road"が感慨深い。