魚の脳にはヒトにおける辺縁系に似た感情を調節する領域が存在し、扁桃体や海馬と同等の構造が認められる。
ストレスに対する応答性もヒトの場合と似ており、アドレナリンを放出することで心拍数が上昇し、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌される。(中略)
網のような、魚にとって恐怖の対象である物が水槽に投げ入れられた場合、前もってそれが光刺激によって知らされると、魚は水槽の反対方向へ逃げる行動を取る。
痛みを学習することも知られており、ある種の魚はカギ針で釣り上げられると、その後一年間は同じ形の釣り針にはかからないという。
飯高哲也『感情を科学する』P35