作品を重ねる度に、エナジーを外へと放出されるようになった。REMは歌指向が強まっていった。
その最たるものが87年発売の『ドキュメント』というアルバムである。『マーマー』で立ち込めていた深い霧は完全に晴れ渡り、そこから姿を現したのは、何とポリティカルなメッセージ色の強いREMだった。
マイケル・スタイプは自身の音楽を『フォーク&ヘビィ・メタル』と評していたが、このアルバムは『ヘビィ・メタル』な要素が最も突出したアルバムとなった。
また、このアルバムからのシングル『ワン・アイ・ラブ』が全米チャートイン。商業面でも大きなターニング・ポイントとなった。