羅針盤の3枚目(00年作)。山本精一による歌ものバンドですが、いい作品をいくつか出していて、その1枚がこれ。やっぱ凄いと思い、本作と次作と次々作を注文してしまった。
山本精一の歌とギターの存在感が凄い。何を表現しているのか分からないが(何を、という考えがないのかも)、音そのものに呑まれる感覚がある。なので、ポップな楽曲を制御装置として、何とかバンド形態で演奏できる代物になっているように思います。表題曲であるこの曲は、淡々とクライマックスを迎えているが、普通のバンドより遥か高みにいるはず。
朴訥な歌唱は、自身の楽曲を歌う点において最高です。セルフプロデュースにも長けているのだとも思う。