Antônio Carlos Jobim Photograph for Ihatov_1416

アントニオ・カルロス・ジョビンの4枚目のアルバム「A certain Mr.Jobim」。1967年にリリースされ、1968年の全米ジャズ・アルバム・チャートで14位になりました。
前作、前前作とオーケストラや弦楽器を多用したりと、正直、名作「波」にどう繋がっていくのだろうか「読めない」印象ではあった。今作を聴いて、「波」に繋がる片鱗が見えたように思う。
オーケストラのような派手な演奏では、どうしたってボサノヴァの代名詞である「哀愁」「郷愁」は感じにくい。ギター一本と声があればそれでいい。そんな清貧さこそがボサノヴァの魅力のひとつだったように思う。