TIBETAN DANCE
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Ryuichi Sakamoto TIBETAN DANCE for Ihatov_1416

坂本龍一の4枚目のオリジナルアルバム「音楽図鑑」。3作目との間にはYMOの散開。戦場のメリークリスマスの音楽担当に役者としての出演などがあったことえを踏まえると満を持してといっていいオリジナルアルバム。個人的には坂本龍一の代表作と言っていい。ピアノを弾いている坂本龍一の影が蟻の姿なのは立花ハジメのアイディア。この作品は同じスタジオに同時期に山下達郎と竹内まりやがおり、ともにお互いの作品で共演しあっているのが興味深い。
個人的には「TIBETAN DANCE」と「SELF PORTRAIT」が珠玉の出来だと思う。坂本龍一の今後作品の系譜となっている「TIBETAN DANCE」こそ推したい。

Ryuichi Sakamoto TIBETAN DANCE for macolino

ライヴ会場での、この手拍子の楽しさが素晴らしかった人達!手を挙げて!!

Ryuichi Sakamoto TIBETAN DANCE for azukiog

YMOを経てソロ活動を開始した教授(坂本龍一)による東洋風味の軽快なリズム感が特徴のナンバー。86年作。

すでに映画「戦メリ」や「ラスト・エンペラー」の楽曲を手掛けて一躍現代音楽界の寵児となった彼だが、このアルバムが発表された当時はまさしくバブルの時代。この時代ならではのコンテンポラリーな意匠がいまの若い人にはどう聴こえるかがちょっと気になる所。

少なくとも西欧的なサウンドではなく、かなり東洋寄りの中華料理みたいな音である。当時のアニメ映画に使われそうな雰囲気すら漂っている。色んな意味で懐かしい気持ちにさせられるごった煮ポップスといった趣。暗さ、後ろめたさは微塵も無い非常にバブリーな一曲。