昨年のジャズ界隈の作品で最も面白かった作品の1つ。先日日本盤が出てたので購入。2023年が終わらない…
永遠に着地しない浮遊感のまま、メロディやコーラスや演奏はキャッチーなのが奇跡的。最後のこの曲の美しさは格別で、エモーショナルですらあって脱力してしまいます。愛の熱情と神秘性を感じさせる歌詞と独特のアンニュイさを持つメロディが、柔らかい光を伴って頭の中をいつまでも巡っているかのよう。
全編で無尽蔵にギターを弾きまくるPedro Martinsの貢献度が物凄いです。この曲のギターはオーロラみたいに色を変えていきますね。
Genevieve ArtadiというLouis Cole等と活動してたりする才女の最新作。Brainfeederの女性アーティストというと先日投稿したSalami Rose Joe Louisにも通じるが、あちらがサウンドスケープ志向を感じるのに対し、こちらはポップス志向といった具合。
現代ジャズの演奏を十全に活かしつつポップスをやるのは相当に無茶な話…と思ってましたが、ここでは余裕すら感じるレベルで成し遂げられてます。とりあえずラストのこの曲のノスタルジーすら感じる美しさに惚れました。才能が爆発してるとはこのことです。