ニール・ヤングの作品中でも特に異色作で、サッドコア臭の漂う陰鬱な曲である。その独特な「廃れた雰囲気」が印象深い抒情性を兼ね備えたある種のアシッド・フォークとも取れる。日本のロック・バンド「渚にて」の元ネタとしても有名。
このような終末観の漂うサウンドに惹かれる自分は矢っ張りニール・ヤングが好きなんだな、と再確認。本アルバムは彼自身が「失敗作」と断定しているらしいが、現在ではヘビーリスナーの間で再評価が進んでいるとか。
これ聴くとティム・バックリィとかスキップ・スペンス辺りの重苦しさが感じられ、いつものニールらしさがないとも感じるのだが、その揺蕩うようなムードが何気に中毒性の高い曲でもある。