小汚いニューヨークの地下ライヴでひたすらノイジーに演奏してるようなやさぐれた格好良さ。もはや日本人離れしたセンスを感じる。
同時代のINUやザ・スターリン、或いは東京ロッカーズとは一味違う生々しい程にメタリックな恍惚感を覚えるバンド、それがフリクション。坂本龍一がプロデュースしたアルバム『軋轢』よりもハード・コアなライヴ盤『’79』から一曲。相当、インパクトのある演奏。
やはりこの頃のパンク・ムーヴメントには侮れない熱さとヤバさがある。今にして思うと、現代ロックの礎を築いたのはビートルズでもストーンズでもなく、彼らやセックス・ピストルズだったのかも…。非・商業路線の傑作。