藍井エイルの曲にしては珍しく、「アトック」は暗くて重い言葉で構成されています。呟くように歌う♪自ら絶望を好んだ♪という言葉が印象に残りました。けれども「アトック」で綴られた言葉の群れは、暗く重いだけではなく、わずかな光を見せてくれます。
音はポップさを感じるギター・ロックです。明るい歌詞であれば、爽快さや疾走感に満ちた曲になったのかもしれません。言葉から受ける印象が違うと、不思議と音の感じ方も変わります。音がポップだからこそ言葉の重さが印象付けられ、あるいは反対に、言葉の暗さが音の明るさを強調します。