・全能の幻想
自殺の危険の高い人というのは,ある時点を超えると、唯一、今の自分の力でもただちに変えられるものがあると思い始める。 そして 「自殺は自分が今できる唯一残された行為だ」 「自殺によってすべてを変えられる」と考えるようになってくる。
この幻想は,絶望感,孤立感,無価値感, 怒り, 諦めといったさまざまな苦痛を伴う感情に圧倒され続けてきた人にとって, 甘い囁きとなって迫ってくる。p24
高橋 祥友 - 自殺の危機 [第4版] より
専門書ですが、自殺を深く理解したいという一般の方にもおすすめの本です。