自作自演型のSSW、Tony Richによるソロプロジェクト初作(1995年)。
師Babyfaceの正統な継承者のようなシルキーでメロウなモダンR&B。
時代はネオソウル前夜だが、D'Angeloのようなヒップホップ感覚は希薄で、アコースティックでオーガニックな作風はエバー・グリーンだ。
全体的に優しくまったりとしているので地味ではある。
けれど、じっくり耳を傾ければその奥深さが染みる。
これはテンダーな美メロが冴える極上スロウR&B。
プロダクションは控えめで、Tony Richの歌を際立たせた。
たおやかなボーカルワークにウットリする名曲。